不登校保護者会

不登校の子どもを育てる保護者の会です。

フラワーデモ東京10月11日 スピーチ

フラワーデモ東京で不登校保護者会事務局がスピーチしました。



スピーチ全文

私たちは、不登校の子どもを育てる親の会です。

 

今年6月28日、ある中学1年生の女子生徒が小学生当時に受けたセクハラとパワハラ行為で千代田区と小学校の校長副校長、担任教員らを相手取り裁判を始めました。この裁判に象徴されるように教育現場で教師による性被害であるスクールセクハラの報道が相次いでいます。

 

スクールセクハラを受けて不登校になる子がいます。自分自身が直接被害に会わなくても、スクールセクハラを目撃したり、友人から相談されたりして教師や学校に不信や不安を持ってしまい不登校になる子もいます。

 

とても残念なことに、フリースクールという、学校から避難してきた子どもの居場所で性被害が起きてしまいました。学校で居場所を失った子どもが、さらに追い詰められるようなスクールセクハラは、絶対に許されません。

 

学校は上下関係から逃げられず、不登校の子は学校からはじかれ藁にもすがる思いでたどり着いた場所で被害を受けるということは、あってはならないです。

 

しかも不登校の居場所に来る子は、自分の身に起こったことを的確に周囲に伝えられない状態の子もいます。スクールセクハラは、大人からの子どもへの卑劣な虐待です。


事件があったフリースクールからも、加盟するフリースクール全国ネットからも、監督責任があるにも関わらず、事件後も裁判後も以前と変わらず具体的対策を示さないままです。

 

こうして保護者や子どもの不信感を置き去りにしたまま、性加害事件を起こした民間フリースクールが、自治体と協働で子どもの居場所を設けたり、文科省の専門家会議の委員に任命されたり、NHKや新聞各紙・SNSなどでフリースクール促進キャンペーンが繰り広げられている現実があります。


不登校保護者会からの要望は以下の通りです。


スクールセクハラという教育現場の性被害は、圧倒的な力の差を背景にした搾取であり、性差別であり、子どもの人権の蹂躙です。

絶対にあってはならないことです。

 

不登校の子どもと保護者は、このような状態では安心して子どもの居場所を利用することもできません。不祥事が続く学校にも戻れません。だからこそ教育現場では、関係者が性被害を受けない、誰もが加害者にならない仕組みが必要です。

 

子どもの居場所づくりは、民間のフリースクール事業者が、地域や自治体、学校に参入する形で急拡大しており、スクールハラスメントを防止する人材育成や支援の質をどう確保するのか、早急に対策を講ずるべきです。

 

それには、子どもが性被害を受けない、誰もが加害者にならないための具体的なガイドラインが必要。私たちは、教育現場の安全を確保するための防止策をまとめ、公開していきます。

 

私たちの要望は、不登校、不登校傾向の子どもたちだけでなく、教育現場にいるすべての子どもの人権に関わる重要な問題です。

 

特に、現在、不登校の子どもに関連する協働事業を行なっている東京都世田谷区、北区、葛飾区は、子どもに対して、絶対に性被害が起きない、加害者を出さないための具体策を提示してください。

 

私たちからの質問と、得られた回答を公開することで、多くの方に知って頂き、スクールハラスメントの根絶を訴えていきます。

 

子どもの人権が学校で守られていないことが

スクールセクハラや不登校増加の原因です。

子どもの人権を大切にする社会に変えていきましょう。

 

(2019年10月11日 不登校保護者会事務局) 

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